「BTOパソコンを買ってみたい!」
「自作PCを作ってみたい!」
市販のパソコンを使って不満を感じてくると、このように自分でパーツが選べるBTOパソコンまたはPCを自作したくなりますよね。
一方「簡単だよ」と言われてちょっとBTOパソコンのサイトを覗いてみると、専門用語がズラズラ並んで何がなんやら……と戸惑ってしまうことも多いです。
ここではこのようにBTOパソコンや「自作PCに挑戦してみたい!」と思われた初心者の方向けに、PCパーツはどんなものがあるのか、またそれぞれの名称や機能、役割などを解説していきます。
PC関係はどうしても専門用語が多く最初は戸惑ってしまうかもしれませんが、一つ一つ理解していけば問題なく把握していけるので、ぜひご確認ください!
スポンサーリンク
PCパーツを構成している部品・パーツ一覧
まず最初にパソコンというとノートパソコンやデスクトップパソコンなどが思い浮かび、それぞれ大きさも全く違うので戸惑ってしまうかもしれません。
しかしどんなパソコンの場合も構成している部品やパーツは同じなので、まずはどのような構成で組まれているのか、部品・パーツの一覧を見ておきましょう。
- OS
- CPU
- CPUクーラー
- メモリ
- マザーボード
- グラフィックボード
- ストレージ(HDD/SSD)
- 電源ユニット
- PCケース
- DVDドライブ
- モニター
どのパソコンにもこのようなパーツが組まれていて、BTOパソコンや自作の場合はこれらのパーツを自分好みに選んでいくことが可能です!
各PCパーツごとの名称・機能・役割を解説
ではいよいよ、それぞれのPCパーツはどのような名称でどんな機能があるのか、パソコンでの役割などをチェックしていきましょう!
OS
OS(オペレーションシステム)とはパソコンを管理するシステムのことで、具体的にはパソコンを購入する際に必ず書いてある「Windows10」「Windows7」「MacOS」などになります。
スマートフォンで言えば「Android」「iOS」となり、現在多くのパソコンで使われているのは「Windows10」です。
またOSを調べていくと「32bit」「64bit」などを見かけることもあり、これはCPU(後の説明をご確認ください)が情報を処理する方法の違いで、現在32bitは消えつつあります。
これからパソコンを自作したい、BTOパソコンを購入したい場合は明確に他のシステムが欲しい場合を除き、
「Windows10・64bit」
を選べば大丈夫です。
CPU
CPUはCentral Processing Unit、日本語で表すと中央演算処理装置という意味で、言葉の通り中央処理装置、言ってみればパソコンの「頭脳」部分となります。
CPUでプログラムによる情報処理や数値の計算、機器制御などを行っていて、インターネットの閲覧や動画視聴、またエクセルなどを使用する際にも重要な部分です。
CPUクーラー
パソコンを動かすとCPUはどんどん高温になっていくため、それを冷やすためのパーツが「CPUクーラー」になります。
CPUは大きな負荷がかかると70~80℃もの高温になりそのままにしておくとCPUの性能も一時的に低下してしまうため、それを冷やすためのパーツが必要なんです。
空気を使って冷やす「空冷タイプ」と水で冷やす「水冷タイプ」があるものの、CPUクーラーを選ぶ際に重要なポイントはマザーボードが対応しているかなので、対応しているタイプから選べば問題ありません。
メモリ
メモリとはCPUが実行・処理するためのプログラム情報や必要なデータを一時的に保存しておくパーツであり、「主記憶装置」とも言います。
SSDやHDDのデータを一時的に保存することでCPUがスムーズにデータを処理することが出来る、言ってみれば作業の効率化を可能とするパーツなんですね。
メモリの容量が多ければ多いほど一度に多くのソフトを立ち上げることが出来る、大きなデータを扱うことができるなど多くのメリットがあります。
現在市販されているパソコンのメモリは4~8GBが多いものの4GBでは不満を感じることも多く、個人的な意見としては3Dゲームや処理が重いソフトを使いたい場合は16GBあったほうが安心です。
マザーボード
マザーボードは
- CPU
- CPUクーラー
- メモリ
- グラフィックボード
これらのパーツを接続するための基板で、パソコンパーツを選ぶ際にもとても重要な部分となっています。
マザーボードにそれぞれのパーツを接続して使うことになるため使いたいパーツに合った規格であるか、今後の拡張を踏まえた場合にも対応出来るか、更には
- メモリスロット数
- グラフィックボードなどのスロット数
- ストレージのコネクタ数
- バックパネルのUSB数
- 出力端子
などを確認しなければなりません。
またもちろんマザーボードが使いたいPCケースに対応しているかなどの確認も必要で、特に自作PCに挑戦したい場合はどれを選ぶか、どこが妥協できるかなど頭を悩ませる部分ですね。
グラフィックボード
グラフィックボードは名称の通り映像をモニターに表示する役割、描画処理などグラフィックに関わる処理を担当しているパーツになります。
個別に用意せずCPUの内部で処理出来るタイプが搭載されていることもあり、こういったパソコンの場合はグラフィックボードがなくても映像出力が可能です。
しかし3D処理を行う、3Dゲームを楽しみたい場合にはこのようなCPU搭載型では到底スペックが足りず、3D処理が多い使用目的の場合は最もこだわりたいパーツがグラフィックボードになります。
- 3Dゲーム
- 画像処理
- 動画編集
- 3DCG
- 3Dモデリング
このようなグラフィック性能が欲しい使用用途でパソコンを用意する場合、グラフィックボードはその用途に対応出来るだけのスペックが必要です。
またグラフィックボードにもメモリが搭載されていて、こちらはメモリと同様かつ「グラフィックに特化したメモリ」と考えれば問題ありません。
GPUのメモリが大きいと高解像度でのゲームが可能になったりアンチエイリアス処理をしていても快適なゲームプレイができたりとメリットも大きく、一方GPUメモリが大きいグラフィックボードはやはり価格もそれだけ高くなります。
ストレージ(HDD/SSD)
メモリが一時的に必要なデータを記憶する装置であるのと違い、ストレージはデータを長期的に保存するためのパーツ(補助記憶装置)です。
メモリに保存したデータはパソコンの電源を落としたら消えてしまうもので、こちらは消えることがなく長期保存できるという違いがあります。
ストレージを選ぶ際に注意するポイントは容量(多ければ多いほど保存出来るデータの量が増える)、そして転送速度です。
転送速度は早ければその分ソフトの起動が早くなる、ゲームのロード時間が減るなどのメリットがあり、できるだけ早いタイプを選んだほうがストレスなくパソコンを動かすことが出来ます。
現在ストレージにはHDDとSSDがあり、それぞれ違いがあるので確認した上で予算と相談し、必要な容量を確保しましょう。
スポンサーリンク
HDD
長くストレージとして指していたのがHDD(ハードディスクドライブ)で、安価で大容量のストレージを確保することが出来るため現在でも多くのパソコンで使われているパーツです。
SSD
次世代ストレージなど言われていたこともあったSolid State Driveの略がSSDで、HDDに比べ転送速度が早く静音性も高いということで現在ストレージはこちらに移行しつつあります。
しかし価格を比較するとHDDと比べ容量に大してパーツ価格が高いのも特徴で、予算に合った範囲で検討してみましょう。
BTOパソコンなどではSSDとHDDどちらも搭載しているパソコンが多く、どちらも搭載した上でOSやゲームなどはSSD、画像や音楽データなどはHDDに保存するという使い分けも可能です。
もちろんストレージを選ぶ際はPCケースに搭載が可能か(HDDの場合は3.5インチベイ・SSDの場合は2.5インチベイ)もチェックしておく必要があります。
電源ユニット
電源ユニットはその名の通りその他のPCパーツに電源を供給するために必要なパーツで、電力が不足するとPCが不安定になる、最悪落ちてしまうなどがあり重要な部分です。
自作PCの場合はそれぞれのパーツに必要な電力を把握して十分な電力を供給出来るだけの電源ユニットを選ぶ必要があるものの、こちらもやはり大容量のタイプは価格もその分上がります。
人間でいうと心臓の部分に当たる、パソコンを動かすためには絶対に必要なパーツなので、個人的には妥協しないほうが良いパーツの一つです。
とはいえ現在のPC構成の場合は500~800Wあれば十分であることが多く、あとはパソコンや各パーツの必要電力と相談しながら決めていきましょう!
PCケース
PCケースはパソコンコーナーなどに並んでいる黒色などの箱のことで、PCパーツを格納するためのケースとなります。
ストレージの搭載出来る台数や水冷式のCPUクーラーが搭載可能かどうか、またPCケースのファンの数などもあるので排熱性も考慮して選びましょう。
PCケースは
- フルタワー
- ミドルタワー
- ミニタワー
- スリムタワー
など種類があるので、もちろん搭載可能数などは考える必要があるものの、「置く場所が狭いから小さめのPCケースが欲しい」という場合にも対応しやすいのはメリットです。
DVDドライブ
DVDやCD、ブルーレイディスクなどが必要な場合に搭載することになるのがこのドライブで、PCケースの前面からスロットを開き、ディスクを入れるタイプが主流となっています。
かつてはOSインストールのために必要なパーツでしたが現在は必要ないことも多く、USBメモリも大容量のタイプが安価で手に入る、大容量のHDDがあるなどの理由により、そもそもDVDドライブを搭載しないという方も多いです。
例えば車内で音楽を聞くためのCDを作りたい、パソコンでDVDやブルーレイの映画を見たい場合などには必要となるので、使用用途に合わせて選びましょう!
モニター
モニターまたはディスプレイは厳密にはPC内のパーツではありませんが、パソコンのデータを表示する、ゲームを楽しむなど、パソコン操作のためにも必須となっています。
スピーカーが搭載されているタイプ、されていないタイプなどの違いもあり、搭載されていないモニターを選んだ場合は別途スピーカーも必要です。
モニターを選ぶ際は
- 画面の大きさによる違い
- 解像度
- 液晶パネルの違い
- 接続方法の違い
などをチェックしましょう。
画面による違いは見た目はもちろん、モニターを置きたい場所に設置可能な大きさかというのもうっかり忘れてしまいがちなので注意して選ぶようにしてください。
解像度は4K、フルHDなどで表されることも多く、単純に大きければ高精細な映像の表示が可能になる……というのも間違いではありません。
しかしグラフィックボードの性能を超えた解像度のディスプレイを選んでも性能を発揮することはできませんので、購入予定のグラフィックボードと合わせて検討することをおすすめします。
液晶パネルの違いは
- IPS
- ADS
これらのパネルは発色が良い、広視野角であるというメリットがあるためイラストや写真の閲覧などにおすすめです。
VAパネルは明暗部のメリハリがついた高いコントラストが特徴で、IPSパネルと比較して応答速度が早いため動画やイラストの制作、クリアな画像で映画などを楽しみたい方におすすめします。
TNパネルは応答速度が早く入力データの表示が早いとゲームや動画視聴におすすめのタイプで、一方視野角が狭いので正面に座って楽しめる場合におすすめです。
自作PC組み立てよりもBTOでのカスタムがおすすめな理由
BTOパソコンと自作PCで比べると大きな違いがなく、「じゃあ自作PCとして自分で組み立てをしたほうが安くなるんじゃ?」と思ってしまうかもしれません。
しかしそういった場合にも自作PCよりもBTOパソコン、さらにBTOパソコンでのカスタムがおすすめで、何故おすすめなのかを説明していきます。
BTOパソコンとはそもそも「Build To Order」の略、これは「受注生産」という意味で、市販のパソコンより安く購入が可能というメリット、そして大きなメリットとして受注生産であるため
「カスタマイズ可能」
なんです。
自作PCのメリットは自分で選んだパーツを自分で組み立てることによって格安で自分が欲しい性能のパソコンを作ることが出来ることでしたが、BTOでカスタムして購入することで、ほぼ同じメリットを得ることができます。
そしてBTOパソコンの場合は組み立てから完成、動作確認までしてから出荷されているので、「PCパーツを買ったけれど合わなかった!」などのトラブルも避けられるんです。
またBTOパソコンにも相談窓口が多く用意されていて、どのようなパソコンが欲しいかの相談をしながらの購入、購入後のサポートなども対応しています。
自作PCの場合はそういったサポートはなく間違って購入してしまった場合は時間的にも大きく損をしてしまうので、BTOカスタムのメリットは大きいんです。
もちろんこれはメリットの問題で「自分でPCを組み立ててみたい!」という場合は全く当てはまりませんので、ぜひ自分で組み立てる楽しみも味わってくださいね!
まとめ
PCパーツはいきなりズラッと名称が並んでいると気が引けてしまいますがこのようにひとつずつ確認していくと難しいものはなく、どのような機能があり必要なのかを把握していけば問題ありません。
厳密に言えばそれぞれを繋ぐコードやケーブルなども必要になりますが基本的なPCパーツの組み合わせはこれだけなので、ぜひそれぞれを把握し自分に必要な性能を考えてみましょう。
PCパーツの性能や役割を把握すればあとは自分が欲しいパソコンスペック、使用用途に合わせていくことで必要なパーツが分かるので、ぜひBTOパソコンや自作PCに挑戦してみてくださいね!
スポンサーリンク